声楽
1月の終わり、 春の兆しにみちた暖かい夜に、 上野の文化会館で、 ペルー出身のテノール歌手、 ファン・ディエゴ・フローレスの リサイタルを聴いた。 今回はプログラムの予告にモーツァルトのオペラから ティートの2つのアリアが組まれていて、 この人のモ…
今年の夏は特別に暑かったらしい。 35℃超の猛暑日が連続○○日とかで、 毎年どんどん暑くなるから、 あまり違いがわからない。 9月になってもだいたい暑くて、 でも蟬はいつのまにか、もういない。 ベランダの植物たちもくったりしているなか、 挿し木したバラ…
3度目の緊急事態宣言が発令された4月25日。 東京・京都・大坂・兵庫の4県に、 幅広い休業と時短営業、酒類の無提供、無観客開催など、 人の流れをとめることを目的とした措置が要請された。 1度目よりは緩い、2度目よりは強い制限だ。 さいわい図書館は開館…
穏やかな秋晴れがつづき、 空にひろがる雲のかたちが楽しい10月。 うろこ雲、ひつじ雲、すじ雲、 それから、うさぎ、くま、くじら、龍、など いろいろな形をみつけて遊ぶ。 5歳の甥っ子に、 「ほら、あそこにお魚さんが2匹いるよ」と いってみるが、よくわか…
去年につづき今年も ウィリアム・マッテウッツィ教授の 声楽公開レッスンを国立音楽大学で聴いた。 高田馬場から西武新宿線の急行で 玉川上水駅へ向かうこと約40分。 9月末の気持ちよい行楽日和で、 向いの席の足元にはトレッキングシューズが3足、 心躍る…
残暑のつづく9月の初めに 世界オペラ歌唱コンクール「新しい声2019」の 公開オーデション2日目をみに横須賀芸術劇場へ行った。 品川から京急線にのりかえておよそ1時間、 クラシックなえんじ色の電車の車窓から、 三浦半島の風景をものめずらしく眺める。 だ…
お正月の三が日が明けてすぐ、 上野の音楽学校の奏楽堂で行われた 卒業試験公開演奏会を聴いた。 12月から冬休みをはさんで1月いっぱい行われている 音楽学部の卒業試験公開演奏会は、 年明けすぐの2日間に、声楽科55名の 卒業試験を兼ねた演奏会が行われ、 …
クリスマスの時期に4日間、 音楽学校の冬期講習会を受講した。 講義は連日9~12時の3時間に行われ、 大学受験をひかえる高校生たちをメインに、 数人の社会人がまじった25名前後で、 ソルフェージュと楽典を勉強した。 声楽を勉強していくなかで 必要を感じ…
先日、国立音楽大学・講堂小ホールで 声楽の公開レッスンを聴講した。 講師はイタリアから招聘された William matteuzzi/ウィリアム・マッテウッツィ教授で、 2015年以来、毎年来日し講義されているそうなので、 今年で4年目・4回目になるのだろうか。 イタ…
アメリカのオペラ歌手 ルネ・フレミ ング/Renée Flemingの自伝 「THE INNER VOICE : The Making of a Singer /魂の声 プリマドンナができるまで」を再読した。 冒頭でも語られているように本書は 人生の自伝というよりも声の自伝、 「私がいかにして自分の…
猛暑が続く東京は代々木上原のムジカーザで、 声楽の発表会を鑑賞した。 5月から通い始めた声楽教室の発表会と、 フランス歌曲を専門とする先生が敬愛する ドビュッシー/1862‐1918の没後100年を 記念したミニコンサートを併せての、 ボリュームたっぷりのマ…
先日、港区の高輪区民センター区民ホールで一般公開された 第2回スペイン音楽国際コンクール本選会・声楽部門を観覧した。 CD音源審査による予選を経た7名の歌手 /ソプラノ4名、メッゾ2名、テノール1名による競演は、 ほどよい緊張感と情熱につつまれた、見…
2012年から声楽を学びはじめて5年経つ。 10年続けて歌えるようになるかどうかといわれると、 かえってチャレンジしたくなるから不思議だ。 クラシックの声楽において目指すところは、 腹壁に支えられて安定し、響きの充実した、 健全な歌声を習得しつつ育て…
大久保混声合唱団の第40回定期演奏会を 勝どきの第一生命ホールで聴いた。 ほぼ満員の客席は、創立59年という合唱団の 厚みのある歴史を物語っているかのよう。 演奏会は4つのステージで構成されていたが、 とくに後半のふたつのステージを楽しく聴いた。 明…
混声合唱団Cantus Animae/カントゥス アニメの 第20回演奏会を第一生命ホールで聴いた。 Cantus Animaeの51人のステージは、 数年前に他界した作曲家/三善晃の作品と、 20回という節目の演奏会のために委嘱された 若手の作曲家3名の作品とで構成され、 20世…
混声の合唱団に所属し、 週1回の練習に参加している。 ある楽曲に取り組んでいるときに若い作曲家から、 絶望して斜に構えている心情を表現してください、 といわれた。 共感できないものを表現するときは、 どうしたらいいのだろう。 この場合、心理的に、 …