佐賀町日記

林ひとみ

雨の9月2026年

2026年の9月は雨の日が多かった。

東京はなんと今日(9/29)まで、34日間連続で雨らしい。

晴れた日もあったから、そうだったかな?と思うけれど、

ほんとうによく雨が降っている。

衣更えの洗濯をしたくて、うずうず。

 

今年の春(2/28)にはじまった、

アメリカとイランの戦争によるエネルギー価格の高騰が、

実際の商品に価格転換されはじめるのが、ちょうど秋頃と予測されていて、

円安の影響もあいまって、経済不況と物価上昇が同時に起こる、

スタグフレーションの兆しを指摘する人もいる。

 

日本のエネルギー自給率は16.4%(最新値2024年度)と、とても低い。

総エネルギーの80%は、輸入の化石燃料(石油・石炭・天然ガス)で、

全体の34.8%を占める石油は、ほとんど(95%)が中東からの輸入だから、

原油の航路であるホルムズ海峡をめぐる戦争の影響はとても大きい。

でも私たちは、たとえばスナック菓子の包装が白黒になったとかくらい、

まだそれほど実感しているわけではないのが不思議なくらい。

エネルギー資源をもたない日本は自力で戦争できる国ではないから、

エネルギー資源をもつ大国間の力争いに、連動して参戦せざるをえない。

地政学的にも、エネルギー的にも。

2.安定供給|資源エネルギー庁

 

それに高市政権は円安を容認している向きもあるみたい。

アメリカの国債を世界でいちばん多く持っている日本は、

円安によってアメリカ国債を高く「売る」ことができる。

でもそうそう売ることをアメリカが許してくれるわけはないし、

ほんの一部の大輸出企業をのぞいて、

また最近では武器輸出が解禁になったこともあるけれど、

全体としてはデメリットのほうが大きいとふつうは思う。

現政権が本気で円安を是正する気がないようにみえるのは、

やはり国としてのメリットが大きいということだろうか。

国家が、国民の総体ではなくなって、

独自の行動原理で動くようになったら、とてもこわい。

 

ちょうど読んでいたプラトンの「ティマイオス/クリティアス」のあとがきで、

翻訳者の岸見一郎さんが、伝えてくれたことばを記しておきたい。

 

「すべての戦争は財貨の獲得のために起こる」/プラトン『パイドン』

 

紀元前のころから、変わらないのですね。

でも人類は、これをどうやって乗り越えたらよいのだろう。

正義の戦争はない|岸見一郎

涼しい8月2026

今日で2026年の8月もおわる。

今年の夏は、とても暑い日もあったけれど、

例年よりはずいぶんと涼しい夏だった。

とくにお盆のころに東から!やってきた台風の前後は、

高原にいるような肌ざわりの空気感だった。

 

たしか2009年も涼しい夏だった。

その頃は、練馬区の小竹向原に住んでいて、

小さな部屋の目の前にあった図書館へ毎日通って、

本やCDを借りてきては読んで聴いて、

いろいろなことを書き留めたりの、

いま思えば贅沢な時間を過ごした夏だった。

ひと時代まえの文庫や全集は、活字がとても小さいうえに、

ぎっしり詰まっていて、それでも夢中で読めたけれど、

いまは目がつかれて、思うようにはかどらず、

読みたいだけ本を読めたことの幸せをあとから想う。

 

いま勉強している俳句は、

17音のなかに世界がぎゅっと詰まって豊かで、

句集はゆったりとした版組だから、目にもやさしい。

そしてなにより、座の文学というだけあって、

句友たちとの意見交換がほんとうに楽しい。

ひとりひとりの脳には、それぞれに死角があること、

認識のそとがわに驚くべき認識があることなどを、

句座のなかで気づかせてもらえて、なんてうれしい。

 

ところで目は、脳の一部が露出したものであるらしい。

そういえば大仏や如来像は、

開いてもいない閉じてもいない半眼がほとんどだけれど、

心を静めて集中していることを表す目なのだとか。

こころが型になって再生されてゆく。

うつくしくて、どこか涼しい。

今年の日本の夏のように。

2026年の7月

今日は満月。

夜中、空の高い位置に月が輝いていた。

ちょうど没後50年の回顧展が開催されている、

髙島野十郎の静謐な絵を思い出す。

蝋燭とか、満月とか。

没後50年 髙島野十郎展

 

藝術は、自然の模倣として興ったけれど、

そのうちに、

自然のほうが、藝術を模倣するようになっていった。

という藝術史観もある。

 

なにかを見るということは、解釈でもあるから、

人によって、見方・見え方がちがう。

見方・見え方がちがうことを、見えるようにしたのが、

たとえば絵画なのかなと思う。

そして絵画をみたあとでは、

少なからず、現実の見方・見え方が変わってくる。

 

そして一度見たもの、知っているものについては、

実はよく見ない、ということがあるらしい。

よほどのことがない限り、脳は省エネするみたい。

もちろん無自覚に、自動的に。

 

関東地方は海の日(7/20)に梅雨が明けて、

暑い日がつづいている。

今年から公用語になった酷暑日(40度以上)が、

すでに観測された地域もあるみたい。

あんまり暑くて、脳の省エネモードに拍車がかかりそう。

 

わたしの7月は、スマートフォンを新しくして、

壊れたプリンターを買い替えた。

インクの初期充填がうまくいかなくて、

サポートセンターにお世話になったりした。

スマートフォンの端末は初めて日本製のものにした。

といってもソフト(OS)はアメリカのGoogleだけれど。

iphoneもAndroidも、どちらも使えるようにしておきたかったから。

LINEを機種変更するときに、バックアップするのを忘れて、

今までのトーク履歴が全部きえてしまった。

デジタルデーターは、思いのほかあっけないのだな。

 

それから俳句を雑誌に発表したり。

天の川くぢら|note

 

きのう(7/28)熊本で大きな地震があった。

ちょうど10年前(2016年)にも大きな地震があって、

熊本城の復旧・復元工事もまだ途上であるのに。

10年前の地震では、けっこう大きな余震の2日後に、

もっと大きな本震がきたから、

どうか今回は、これ以上の地震がありませんように。

明治神宮さんぽ

6月の半ばころ、

ひさしぶりに明治神宮の杜へ行った。

 

南参道の鳥居はくぐらずに、

参宮橋のほうへぬける森の道を歩いた。

明治神宮は人工の森だから、

ちょうど樹齢100年くらいになるのかな、

大きな大きな樹々のなか、森の匂いがきもちよい。

街の喧騒がうそみたいに、深呼吸をして歩くことができた。

 

ちょうど菖蒲のお花の時期なので、

御苑まで足をのばすと、とってもきれいに咲いていた。

いつも外国人ツーリストがほんとうに多いけれど、

いちばん奥の清正井(きよまさのいど)には、列ができていてびっくり。

なんと渋谷川の源流なのだそう。

道の傍らに、御苑の入口で配られる地図が落ちていて、

若い男性ツーリストが、親切に拾って渡してくれた。

「あなたのものですか?」という顔をされていて、

わたしのものではなかったけれど、持ち主らしい人は他にいないので、

せっかくだから「ありがとうございます」といって、受け取った。

ニコッと笑って、日本語をきくのがうれしそうにみえた。

日本に興味をもって来日するくらいだから、心優しい人が多いのかな。

といっても日本人のみんなが優しいわけではないけれど。

 

混んでいる本殿のほうへは寄らず、

西参道のほうへ迂回して、北池のほうの芝生広場へ行くと、

思い思いに寝転がって、お昼寝をしている人、ヨガや体操をしている人、

本を読んでいる人、ノートPCで作業をしている人、

遊んでいる子どもたち、などなどで休日らしい雰囲気だった。

ついさっきの御苑の地図をひろげて敷いて、わたしも座った。

羽田へ着陸するJALやANAの飛行機がひっきりなしにやってくる。

着陸のために高度を下げているから、音もそれなりで、

もし飛行経路下に家があったら堪らないだろうなと思った。

 

薄曇りのお天気のなか、目を閉じてしばらく憩って、

北参道から森をあとにした。

今度はシートをもってきて、ごろんとしたい。

 

きょうで上半期もおわる。

夏越の祓のきもちで、7月を迎えたい。

パソコンのない5月

5月にはいってすぐパソコンにエラーが起こった。

突然、電源がおちたみたいに真っ黒い画面になって、

そのあとブルースクリーンに変わった。

なにか問題がおきたみたい。

 

再起動すると、自動修復を準備しています、から全く動かない。

BIOSのセットアップ(初期化)もなぜかできない。

 

Lenovoさんに電話して問い合わせると、

購入から4年以上経過すると修理も受け付けていないそう。

2019年5月から使っているので、もう7年になる。

 

徒歩圏内でみてくれるお店を探してもってゆく。

すると1週間後くらいに連絡があって、

オプターメモリーが壊れたようだが、もう部品がないという。

オプターメモリーは、HHDとセットで機能する、

高速化のための基幹のメモリだから、修理はむずかしいみたいだった。

それに幾つかのキーボードも反応しない、Wi-fiも認識しないらしい。

ただ回復ドライブをつかって、

OS(Windows11)のクローン修復には成功したから、

データーは無事とのこと。

 

そのデーター35Gぶんのメモリのある、

外付けHHD(あるいはUSB)をもってきてくださいといわれて、

秋葉原に探しに行ったついでに、新しいPCを購入した。

迷ったけれど、はじめて富士通のFMVにしてみた。

今どきのスタイリッシュな感じとはちがうところがチャーミング、

キーボードのタッチ感にニッチなこだわりがあるらしい。

それにまだ光学ドライブが内蔵されているなんて贅沢。

 

なんとなく国内メーカーのPCにするつもりだったけれど、

富士通もNECもパソコン事業は中国Lenovoの資本傘下になってしまった。

そういえば国会図書館の閲覧用PCもいつの間にかLenovoに。

 

ほぼひと月ちかくパソコンがなかったけれど、

スマートフォンでほとんどのことはできるし、

原稿をかくときだけMacのPagesを代用してなんとかなった。

 

それに15年くらい使っていたプリンターも突然壊れて、

 スマホも6年近く使っているので、また秋葉原にゆかないと。

 

なんだか続くときはいろいろ続きます。

 

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桜と戦争と

4月のはじめに、千鳥ヶ淵の桜をみにいった。

ちょうど満開のころでうれしい。

でも桜の老木はだいぶしんどそうにみえた。

ほんとうにツーリストが多くて、

おおよそカメラを前に得意そうにポーズをとっている。

桜をほんとうに観ている人はそんなに多くはなさそう。

 

「日本人なら墓苑へ行くべきよ」という後ろのおばさま方の

会話に促されるように、戦没者墓苑へ寄ってお花を捧げ、

休憩所に陳列されている戦争遺物(ヘルメットや南洋の石など)をみる。

それから北の丸公園のほうへ折れ、お濠沿いのさんぽみちを歩く。

いつもはほとんど人がいない、わたしはこの道がとてもすき。

悠悠とした赤松黒松がかっこいい。

すれちがう人のことばが耳へ届く。

「桜すばらしい。これで人がいなければね。」

なんだか申し訳ない、新しく近所に住みはじめた人なのかもしれない。

数年前まで工芸館として使用されていた旧近衛師団の建物を目印に、

北の丸の森へ入ってゆく。肩の力がぬけて、呼吸が深くなる。

ちいさな滝、ザリガニや蛇が棲んでいるという小川のまわりを散策して、

シートがしきつめられた賑やかなピクニック広場を遠目に、

武道館を横切りつつ、田安門のわきの、いつもは入れない参道をのぼる。

弥生慰霊堂といって、警視庁と東京消防庁の殉死者を祀るお社のよう。

高台にあるので、蓮のお濠・牛ヶ淵がよく見渡せる。

蓮の花の時期にあいていたら来てみたい。

 

もと軍人会館だった九段会館が、

リニューアルされて九段会館テラスに生まれ変わっていた。

東日本大震災のときに天井が落下して人が亡くなられた記憶が新しいけれど、

パンデミックさなかの2023年にオープンしていたみたい。

屋上のカフェテラスはとても気もちがよくて、

1Fのテラスは、お濠沿いに長くつづいていて、新鮮だった。

 

東欧でつづく戦争と、中東ではじまった戦争のことを想うと、

日本が敗戦によってのまざるを得なかった憲法9条という封印が、

かえって恩寵にみえてくる。もちろん当時も今も、

屈辱と思う人がいるのはわかっているけれど、でも守られている。

自民党のいうように憲法改正をして自衛隊を明記したとたん、

世界の戦争に参戦せざるをえなくなるだろうし、

それはたやすく国民の義務に変わりうるから、

そこの部分は変えてはならないとわたしは思う。

なによりも日本の矜持として。

いち日も早く、世界に平和がおとずれますように。

さくら 2026

家のベランダの啓翁桜が咲いた。

さくらんぼのような、双子の花。

 

今年もメジロにつぼみを食べられてしまって、

どのくらい咲いてくれるかなと思っていたけれど、

一昨年や昨年よりは食べ残してくれたみたい。

ふっくらした蕾がまだちょこちょことあるから、

もうすこし花を楽しめそうでうれしい。

 

ヨーロッパや中東で戦火が拡大しているので、

世界が平和でありますように、と祈らずにはいられない。

 

 

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雨の建国記念の日

2月11日の建国記念の日は、雨模様のいち日だった。

 

日本書紀(巻第三)に記録がのこる、

初代の天皇・神武天皇が、たぶん紀元前660年に、

奈良の橿原(かしはら)の地で即位した日なのだそう。

だから今年の皇紀は、660+2026=2686年。

 

明治のご維新から大東亜戦争に負けるまでは、紀元節といわれていて、

併せて大日本帝国憲法(明治22)の発布日でもあったというから、

国民にとっての心の拠りどころ、象徴的な日だったのだと思う。

 

近代史的に、開国につづく明治維新は、

日本人のアイデンティティが問われた西洋化のターニングポイント。

不平等条約にもめげず、伝説的な日清・日露の戦勝をへて、

昭和になってからのはじめての敗戦では、

自己不信ならぬ自国不信のターニングポイントに。

そして高度経済成長と失われた30年といわれるアップダウンの先に、

いまの超高齢化・人口減社会のターニングポイントがある。

まだAIテクノロジーではカバーできないくらい、

労働力が足りなくなって、外国の人に来てもらわないと、

日本がまわらなくなってしまったという。

そういう意味で、明治のときとはベクトルが反対の、

日本のうちがわからアイデンティティが問われている時代なのだと思う。

 

そんな世相を反映してか、していないのか、

2月8日に急ぎ足で行われた衆議院議員総選挙(第51回)は、

保守の自民党が、大きく議席を増やす結果になった。

日本初の女性首相・高市早苗さんの人気のおかげか、

小選挙区での獲得議席率は86.2%にもなるというから、すごい。

と思いきや、絶対得票率(有権者全体)でいったら26.9%にすぎなくて、

あとの73.1%の人は、自民党に投票したわけではない。

また比例代表の得票率は36.72%ほどで、

自民党ではない多党あわせての票は63.28%だから、

議席に結びつかなかった票の方が多かったようだ。

制度設計の綻びのせいで、民意がうまく反映されていないことが、よくわかる。

でもよかったのは、投票率が上がって、56.26%だったこと。

自分事として政治(代議制)にコミットする人が増えて、心強い。

 

ところで、高市早苗さんのご出身は、奈良の橿原。

まさに神武天皇が即位した地に。

そんな神代から令和天皇(126代)に至るまで、

こんなに長く続いている国もめずらしいなと想う、雨の建国記念の日。

どうか、雨降って地固まりますように。

2026年あけまして

あけましておめでとうございます。

2026/令和8年は丙午(ひのえうま)の年。

午年生まれは、十二支のなかでいちばん人口が少ないのだとか。

 

元旦は、おどろくほど世界が透きとおってみえた。

寒かったけれど、穏やかなお天気で、

青空を高く大きく鳶が舞っていたのが印象的だった。

読書をして静かに過ごした。

数年前にでた平野啓一郎さんの「三島由紀夫論」にやっととりかかる。

読みごたえがあってすこぶるうれしい。

 

二日の夜は、雪が降って幻想的だった。

19時頃ひとしきり牡丹雪が舞ったと思えば、

深夜には空の高いところにふわっと満月が輝やいていた。

きれいだった。

 

三日は、近くの清澄庭園を散策。

昨夜の雪がうっすらと芝生に残っていた。

まぶしいくらいの昼下がり、あたたまった巨石に腰かけて日向ぼこ。

水鳥がきもちよさそう、水仙も咲きはじめた。

すれ違う人たちもみんな穏やかで。

お正月遊びのイベントも多国籍でわいわいと。

 

いろいろな変化のありそうな予感の今年、

なるべくよいことがたくさんありますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

羽子板をつく子の英語と日本語と   ひとみ

 

 

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めじろとさくら

昨年と一昨年、ベランダの啓翁桜が咲かなかったのは、

メジロにつぼみを食べられてしまったからだった。

]

今年はいちだんと鮮やかに紅葉した桜だったけれど、

そろそろ葉も落ちきって、赤味を帯びた幹や枝の先端に、

つぼみがふくらみはじめて、わくわく。

来年の花が楽しみと思っていた矢先・・・。

 

12月にはいってすぐ、

鳥たち(主にすずめたち)の給水のためにおいてある水盤で、

メジロが水浴びをしているのを発見!

高画質の写真でみるような、

鮮やかな水浴びシーンに感動したのも束の間、

桜のつぼみが心配に・・・。

 

翌朝から、つぼみの様子を観察しはじめたら、

やっぱり少しづつ食べられているみたい!

また来年も桜は咲かないかな、仕方ないのかな。

 

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冬薔薇 戦争省

ベランダの鉢植えの植物たちが紅葉している。

いち日いち日、はっきり色がちがう。

今年はとくに啓翁桜(けいおうざくら)の赤がきれい。

 

そのなかで、鉢植えのバラが咲きそう。

大きなつぼみがふっくらと、ほころびつつある。

自然はとてもゆっくり。

咲くのも散るのも、ほんとにマイぺース。

と思えば、とつぜん変態することもあるから驚く。

 

11月13日、アメリカの「国防総省」の看板が、

「戦争省」にかけ替えられたという。

でも正式な改称には連邦議会の承認が必要だから、

それまでは大統領令で間に合わせるらしい。

「戦争省」は1789‐1947年までの正式名称らしく、

トランプ大統領の命名というわけではないけれど、

あからさまに戦争を肯定する雰囲気に、わたしは戸惑う。

ヘグセス米国防長官は「米国第一主義と、力による平和に基づき、

省を再建しようとしている」と発言されたという。(東京新聞11/15)

でも「力による平和」というときの「力」は、もちろん武力のことだから、

「平和」を考えるとき、とても矛盾している表現だと思う。

 

いま日本でも高市首相の台湾有事をめぐる発言に、国内外から注目が集まっている。

首相として国会で、具体的な質疑に応答するかたちで、

台湾有事は「存立危機になりえる」とはっきり答弁されたのだから、衝撃的。

先の大東亜戦争が侵略戦争だったのか自衛戦争だったのか、

それともどちらでもあったのかなどの評価が未だに分かれるなか、

また戦争にまきこまれてしまったら大変だ。

それとも戦うだけの気概がでてきたとみるべきなのだろうか、わからない。

2025年10月尽

10月があしたでおわる。

今月はいろいろな変化を感じて、

ゆっくりなようで、めまぐるしいひと月だった。

 

10日には、すでに退陣を表明している石破首相が、

戦後80年談話を発表し、記者会見をひらいた。

YouTube Liveでおよそ90分、演説につづいて、

質疑応答にも真摯に応じられていて、立派だった。

なぜ大東亜戦争を防げなかったのかについて、

政治的に大きく5つの問題点があげられていた。

「大日本帝国憲法上の問題点」「政府の問題」「議会の問題」

「メディアの問題」「情報収集・分析の問題」とあるなかで、

よく指摘されてきたように文民統制が機能しなかったこと、

そして印象的だったのは、戦争報道がよく売れたことから、

当時のメディアによって積極的に戦争が支持された世相へも言及されていた。

結びの「今日への教訓」では、

「歴史に正面から向き合うことなくして、明るい未来は開けません」

といって、みんなで一緒に考えて学んでゆきましょう、と呼びかけられていた。

先月9月23日の国連での演説(30分)もあわせて、

じーんと伝わってくるものがあって、すばらしかった。

なかなかここまでのリーダーはいないと思う。

(でも核抑止力の有効性については、わたしは疑問)

【ノーカット】石破茂首相が戦後80年見解を発表

【ライブ】石破首相が国連総会で演説

 

その数日後、ある講演会できいたのは、

沖縄の宮古島で、着々と戦争の準備がすすんでいるということだった。

自衛隊の基地もふえて、弾薬庫もできて、

有事のときの、島民55000人の避難先もきまっているという。

なんと遺体収納袋の購入や全葬連さんとの協定もすすんでいるらしいことに驚く。

島のだいじな聖地(御嶽/うたき)も基地のなかにとりこまれて、

その半分くらいは削られてしまったらしく、

宮古島沖・陸自ヘリ航空事故(2023年)で10名が亡くなられたとき、

島人たちは御嶽の祟りだと思われたという。

ロシア VS NATO の戦地がウクライナであるように、

アメリカ VS 中国 の戦地は日本になるのだろうか。

とても想像できない。

 

21日には、日本で初めて女性の首相が誕生した。

日本人の意識の反映として、すばらしいことだと思う。

戦後1945年にはじめて女性に参政権が認められてから、ちょうど80年。

おおむね男性原理で運営されているようにみえる世の中の、

バランスがすこしでもとれるようになるといい。

 

アメリカのトランプ大統領が27日から29日まできていたから、

みなれない飛行機などで、東京の空が騒がしかった。

いま平和な日常がおくれていることに、感謝して。

ふしぎな鳩

今日は9月9日、重陽の節句。

ちょうど朝の9時くらいに、小さな地震があった。

 

先週の9月4日に、ふしぎな鳩がやってきた。

ベランダにやってきて、まる1日くらい、一緒にいた。

気がついたのは朝10時くらい、

窓ぎわにぴたりとくっついて休んでいて、

ものすごく親しみのある目でこちらをみていた。

「あれ?だれか知っている人かな?」と思うくらい、

でも誰かはよくわからないけれど、その子を身近に感じた。

だから「あなたに逢えてうれしい」とだけ伝えた。

 

日中わたしはパソコンで作業をしていて、

ふと窓をみると、ずっと同じところに、

同じ態勢のまま、こちらをみている。

鳩は動かなくても腰痛とかにならないのかな、

時おり、気もちよさそうに目を閉じてまどろんでいたみたい。

猛暑日ではなかったから、居心地がいいのかな。

それに何かに見守られているようで、わたしもうれしかった。

 

夕方になると、いつものように雀たちがパンを食べにきたけれど、

鳩がどんと居るので、雀たちは近寄れないし、わたしも扉を開けにくい。

日がおちて、あたりが暗くなってきたので、

「みんなで食べてね」といって、ちぎったパンをおくと、

勢いよく食べて、水ものんでいた。

そのすきをねらって、雀たちもすこしは食べれたみたい。

 

夜になれば家へ帰るかなと思ったけれど、

いつまで経っても帰らない。

家族とか友だちとかは、心配しないのかな。

夜の闇のなか、よくみえないくらいだったけれど、

カーテンをひいた、その隙間から、こちらをみている。

眠っているあいだも、夜中も、ずっと窓ぎわにいた。

気になったから、眠りと眠りのあいだに、みてみたのだ。

 

朝おきて、前の日と、全く同じところにいて、

ほんとうにびっくり。

パンをあげると、ぱくぱく食べて、

雀たちはやっぱり近寄れない。

だから「みんなで食べてね!」と念をおして言うと、

さっとはなれたところに移動して、

すーっと遠くへ飛んでいった。

 

すごくふしぎな鳩だった。

どこか人間っぽい顔つきをしていた。

 

いつかまた、気が向いたら遊びにきてね!

 

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80年目の終戦記念日

今日は8月15日。

かつて帝国だった日本が大東亜戦争という名のもとに闘い、

敗戦後は太平洋戦争として語られる戦争が終結してから80年。

気が遠くなるほどの犠牲の果てに、今の日本の平和がある。

平和というのは、それからいちども戦争をしなかったという意味で、

新憲法によって戦争の放棄を余儀なくされたからにすぎないとしても、

たとえ執行猶予つきの平和だとしても、その平和に感謝したい。

 

わたしが小学校4年生のときの担任だった女先生は、

戦後生まれだったにも拘らず、

天皇の戦争責任について、ひどく恨みをもっていた。

ときには涙ながらに、天皇を非難し罵倒さえしていた。

また実戦を体験された方のなかには、

「結局、天皇は責任をとらなかったですね」と、

いまになってようやく胸の内をあかす人もいる。

 

敗戦によって日本は、

ゆきすぎた軍国主義を断ち切るだけでなく、

2600年以上つづく歴史観からも断絶されてしまったのは、

やむを得ない面もあったと思う。

万世一系の皇国という自尊史観からみごとに反転して、

敗戦による自虐史観を力にかえて発展してきたのだ。

いままではそれでよかったけれど、今年、

閣議決定による公式な「80年談話」を発表しないことからも、

新しい局面にあることが感じられる。

 

戦後80年を経て、はじめて、

戦争について客観的に語られつつあるように思う。

加害者でも被害者でもあることを。

世界から戦争がなくなる日が一日でも早く来ますように。

 

 

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2025年の7月

今日で7月も終わる。

7/5に大きな津波がくるとか台湾有事があるとか、

いろいろのネガティブなタイムラインが紹介されていて、

何となくざわざわしていたけれど、なにもなくてよかった。

 

世紀末にはノストラダムスの大予言もあって、

高校生だったわたしはどきどきしたものだけれど、

終末論は忘れたころに流行するのかな。

預言書といえば、

旧約聖書のイザヤ書・ダニエル書・エゼキエル書、

新訳聖書のヨハネの黙示録などが有名だけれど、

旧約と新訳とをあわせて、

聖書は推定50~60億冊という世界最大のベストセラーだから、

世界をかたちづくるといっても過言ではないほど、

大きな影響力をもつ聖典といえそう。

大人になって読んでみたわたしにとっては、

とても素晴らしいインフォメーションのなかに、

どうみても素晴らしくない情報がまざっている、

細心の注意を要する物語という印象。

巧みな操作や誘導に気をつけたいと思った。

 

7/20には参議院議員の選挙があった。

投票率はのびて58.51%、

東京都は61.53%だったそう。

政治を自分事として向き合う人が増えて本当によかった。

デジタル革命のおかげで、

あらゆる意見に接することができるようになったことは素晴らしいし、

建前と本音の境界が崩れてきたのはよいことだと思う。

一方で、なにが真実で、なにが大切かが、わかりずらくなって、

いまは過渡期なのかなと思う。

また政界を退いた田中真紀子(元外務大臣)さんが、

国会議員は700人(正確には713人)も必要?

という問題提起をされていたけれど、

人口比でみるとドイツはもっと多いし、アメリカはずっと少ない。

選挙制度や適正人数について、

生物学・社会学・文化人類学・政治学・経済学・情報科学などから、

それぞれのアプローチがあるみたいだから、

ゆくゆくはAIが最適解をみつけてくれますように。

 

東京はあまり雨の降らなかった梅雨が7/18にあけて、

エアコンがないと命とりになるほど暑い日がつづいている。

預言されたような大地震や大津波が起こらなくても、

連日の熱帯夜のなか都市で電気が止まれば致命的だ。

とても危うい状況と隣り合わせで、

わたしたちはすやすやと眠っている。

 

世界は、

人ひとりの力ではどうにもできないようなことばかりにみえるけれど、

ひとりの力がなかったら全体の大きな力はないから、

自分にできることをがんばろうと思う、7月のおわりでした。