今年のさくらはゆっくりだ。
靖國の桜は3月29日に開花宣言されたけれど、
街中はまだまだこれからという感じ。
お天気の変わりやすい日が続いている。
毎年きれいな花を咲かせてくれる
家のベランダの啓翁桜は、今年は咲かない。
切り花で家へやってきた2009年から15春、
毎年元気に咲いていたので、とてもさみしい。
昨年の秋、紅葉して葉を落したあと、
いつもどおり蕾をつけていたのだけれど、
ちょっとすると小さな緋色の蕾が見当たらない。
あれ?あれ?とまごまごしている隙に、
いつのまにか鳥たちに食べられてしまったようだ。
ちょうどその頃、知人から聴いたのは、
お庭のヴィオラの花と葉っぱを鳥たちが食べてしまって、
こんなこと始めて!という話だったから。
本格的な冬に入る前くらいのことだったと思う。
まるで秋に出没した熊みたいに、
食べ物が足りなかったのかな。
さくらの花は美味しいのかな。
鳥たちのエディブルフワラー。
そんなわけで、今年は一輪も咲かなかった。
それでも葉はすこしづつ出てきた。
そういう年があっても、いいのかな。
あるいは鳥たちのお腹のなかで、
咲いているかな。