佐賀町日記

林ひとみ

上高岩山 高岩山

気もちよい秋晴の日曜日、

あきる野市の上高岩山高岩山へ登った。

 

山仲間のアキさんと、

8時ころ御嶽駅で待ち合わせると、

驚くほど山の人でいっぱい。

バスもケーブルカーも1台では間に合わず、

臨時便にお世話になって、

御岳の御師町/831mまで運んでもらう。

ストレッチをして9時頃に歩き始めて、

ロックガーデンや綾広ノ滝をのんびりと、

芥場/あくたば峠の分岐からは、

あまり人の行かないサルギ尾根のコースへ。

今年はどんぐりが不作で、

熊がでやすくなっていると聞き、鈴を鳴らす。

高岩山/1011mを過ぎて少しすると、

見晴らしのよい展望台があり、

スカイツリー東京湾がよくみえた。

関東平野はほんとにひろい。

今では航空写真や衛星写真で見なれている鳥瞰図も、

昔は歩いて高いところに登った人にしか

見ることができなかったと思うと、感慨深い。

展望台の脇にあるサインには、この先「悪路注意」とあり、

気にしながら、人気のない登山道を進む。

途中ですれ違ったお一人に「この先問題ないですか?」と訪ねると、

「はい、ないです。」とのこと。ところが、

しばらくしてすれ違った別の方からは、向うから、

「この先ずっと降るの?ぼくだったら絶対選ばない。」

といわれてしまい、その真意がわからぬまま、

しばらく進むと、どうやら道に迷ってしまったらしい。

尾根が尽きて、広い斜面にでて、

その先の道がみつからなくなってしまった。

タブレットで確認しようにも圏外で、

しばらくあちこち、うろうろして、引きかえすことに。

まだ11:30で時間はあるし、天気も良い、

ロスタイムは40~50分ほどだろうか。

木に巻かれた簡易サインの地点に戻ってみると、

小さくて分かりづらいけれど、分岐の矢印があった。

よく見ないで尾根を直進してしまったらしく、

道を外れたときは、外れたことに気づかないのだと学んだ。

気をとりなおして、登山道に戻ったものの、

やはり道が分かりづらいポイントが幾つかあり、

タブレットで確認できたのは幸いだったけれど、

心もとなく、お昼のおむすびが入らない。

なんとかチョコレートやバウムクーヘンでエネルギーを補給。

またすぐに歩き始めて、それと気づかぬまま、

高岩山/920mのピークを過ぎて、しばらくしたところで、

ご夫婦らしき同世代のおふたりと行き交う。

こういうとき、人に会うと本当にほっとする。

登りと降りでは、道の見え方が違うけれど、

お互いに情報交換をして、無事を祈り合う。

そうして14時過ぎに登山道を出たときには、

養沢神社の鈴を大きく鳴らして、無事を心から感謝。

めずらしい龍の巨像が左右に、天へ向かって、

玉を咥えているのと、舌を伸ばしているのと。

 

バス停から歩いて30分くらいの

大岳鍾乳洞へ寄って、探検を楽しんで、

バス16:36で武蔵五日市駅へ向かうこと約45分。

やはり山の人でいっぱいだった。

 

19:30ころ江東区の自宅に着いて、

食べれなかったおむすびを食べた。

帰ってこれて本当によかった。

 

 

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