佐賀町日記

林ひとみ

さくら 2021

ベランダのさくらの花が

ふたつ咲いた。

 

ものすごく小さい5mmくらいの花だ。

おととしのびっくりするくらいの花の数から一転、

昨年はひとつも咲くことなく、

今年はふたつ咲いた。よかった。

 

生きているから毎年ちがう。

人のからだも毎日ちがう。

そういう小さな変化に、大きく驚くこともある。

 

1歳半の姪っ子は、

まだうまくしゃべれないのだけれど、

「お母さんは? お兄ちゃんは? おじいちゃんは?

 ひとみちゃんは?」と問いかけると、指をさして応える。

「お目めは? お鼻は? お口は? お耳は?」ときくと、

きちんと指をさして応える。ちゃんとわかっているのに感動する。

そしてきいていないのに、その後もつづけて、

足や、頭や、お尻を指さしてみせる。

子どもの成長はほんとうに面白い。

世界はどういうふうにみえているのだろう。

どういうふうにきこえているのだろう。

不思議でしかたない。いまふたたび体験してみたい。

そのうちテクノロジー技術でそれが叶うかもしれない。

人の望みのよろこびよ。

 

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