詩 春いちばん

くる日も

くる日も

 

くるくると

 

公転している地球に

季節がめぐるように

 

ひとの心にも

四季があるとしたら

 

冬の厳しさを

やり過ごすように

 

ぎゅうぎゅうと

胸にしまわれた

 

いたみや 

かなしみは

 

陽気に

吹きあれる

 

春いちばんに

あずけましょう

 

また

動物たちにならって

冬眠しているあいだに

 

雪だるまのように

おおきくなってしまった

 

いかりや

わだかまり

 

ごろごろと

転がりだしても

 

さばいたり

こらしめたりは

 

ひとのすることでは

ないようです

 

幸いにも

 

天の神様たちの

仕事のようです

 

ですから

わたしたちは

 

地上に安らぐ

天の子等として

 

嬉々と

吹きあれる

 

春いちばんに

ゆだねましょう

 

あるいは

 

吹きつける

風当りの激しさや

 

つつまれる

南風の暖かさは

 

わたしたちの心

そのもの

 

なのかもしれません