飛行機で約1時間の距離にある、
いくつもの有人・無人島からなる列島だ。
竹富、小浜、新城、鳩間、黒島、
最西端の与那国島などがある。
東西20km・南北15kmの海域は、
石西礁湖/せきせいしょうこ、といわれる、
石垣空港からバスで約40分、
石垣港は各島へわたる船のターミナルで、
港から17.7km/約25分の小浜島は、
面積7.8㎢・人口約650人の、
サンゴ礁に囲まれた亜熱帯の島だ。
赤い土、白い砂、
原色の花々、濃厚な緑、
海は軽やかで明るく、
静かに穏やかに波うっていた。
全体的に、
荒々しくも、やさしい雰囲気。
あるようで、なかったり、
ないようで、あったりする、気配。
光と闇がはげしく、
そしてコントラストが強いのは、
南国特有の性質だろうか。
東京から約2000km離れた、
はじめて訪れた南の島の夜空には、
あふれるように星が瞬いていた。
ひとつくらい星がおっこちてきても
不思議ではないような気がした。