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建築 21世紀キリスト教会 | 安藤忠雄

渋谷区広尾に2014年に建てられた

安藤忠雄氏設計による「21世紀キリスト教会」へ見学に行った。

 

日曜日11時からの礼拝に参加する。

50名ほどだろうか、比較的若い人々を主に会場は埋まり、

前半30分は讃美歌、後半30分は講壇にあてられ、

この日は「尊敬」と「天国の文化」について、新約聖書を読み解く。

 

プロテスタントの増山牧師は、

かつてビジネスマンであったという異色の経歴からも

聖俗に通じ、広く人の心をつかむ、

明るく親しみやすいお人柄という印象だった。

時代に寄り添った教会の在り方を模索する様に

共感するところが多かった。

 

教会の建物は、コンクリートの打ちっぱなしで、

上からみると二等辺三角形に設計されていることが特徴的だ。

1Fに礼拝堂やオフィスが、

B1にカフェや祈りの部屋などが配された、牧師私設の建物だそうだ。

礼拝堂は木のぬくもりが感じられる空間で、

東を向いた二等辺三角形の先端には、

建物全体をつらぬいてガラスがはめこまれ、外光が穏やかに射し込んでいる。

ごく細い象徴的な十字架が、背面からその自然光に照らされて

宙に浮かびあがるような、現代的な美しい礼拝堂だった。

 

建物はその内部での営みに働きかけるだろうし、

内部での営みは建物に生命と輝きを与えるだろう。

 

人々の拠り所として、

建物も教会も信仰も、すばらしく機能していた。

 

 

聖書を手に、よく知られるヨハネ福音書の冒頭をめくる。

「初めに、ことばがあった。

ことばは神とともにあった。ことばは神であった。」

 

また、十字架にかけられたイエスが、

自分を磔刑する者たちについて言及したと伝えられる、

慈悲深くも絶望的な、ルカの福音書23章34節の言葉をひく。

「父よ。彼らをお赦しください。

彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」

 

 

建築家とその作品を通して、 

図らずも、様々な祈りに触れた安息日だった。