詩 さくらんぼ

ある朝

目覚めて 

 

ふと

鏡をのぞくと

 

見なれた

わたしの顔に

 

見おぼえのない

ほくろがふたつ

 

ちょいと

くっついていた

 

あら

不思議

 

いつから

あったのだろう

 

いつのまに

できたのだろう

 

毎日みて

いるはずなのに

 

あるいは

 

よくみて

いないのだろうか

 

まるで

新しい自分に

出会ったようで

 

そわそわと

ものめずらし気に

まじまじと

 

できたての

ふたつのほくろに

 

名をつけた

さくらんぼと

 

それは

とんと

 

可愛らしく 

仲睦まじく

 

わたくしのほほに 

ふたつならんで

 

実ったのです