佐賀町日記

林ひとみ

電力自由化

2016年4月から、電力の自由化がはじまる。

 

自由という言葉のもつ響きは、

なんて清々しいのだろう。

 

今までは選択する余地がなかったので、

お任せで、見方によっては楽でもあったが、

4月からはどうしようかと、

迷える幸せにあずかっている。

 

わたしたちひとりひとりの取捨選択の総合が、

この国の行方を指し示すことにつながるのだと

ひしひしと感じられるから、責任重大だ。

 

フランスの思想家ジョルジュ・バタイユは、

その著書「宗教の理論」で、

”人類の総体が正しいのは明らかである” と述べている。

 

究極的にはその通りだろうが、

できれば戦争や原発事故は避けたいので、

身近な些細なことだとしても、

できることから最善を尽くしたい。

 

 

 夢のなかでみた地球は

 水と空気が澄んでいて

 太陽の光はいつでも穏やかに降り注ぎ

 植物や動物たちの喜びがこだまして

 人間たちはすべてと調和する知性を獲得していた

 

 

千差万別さまざまな命が、

愛や喜びに由来するエネルギーを発電する、

クリーンでエネルギッシュな日本を想像すると、

とてもわくわくする。