佐賀町日記

林ひとみ

ボイジャー

無人惑星探査機ボイジャーの旅立ちにあたり、

1977年6月、当時のカーター米大統領が発表した、

公式コメントのなかの一文。

 

「われわれはいつの日にか、現在直面している課題を解消し、

銀河文明の一員となることを期待する。」 

 

未知の文明は、銀河のどこかに、

存在しているのだろう。

壮大なヴィジョンに、どきどきする。

 

2016年1月。

ボイジャー1号は、太陽圏を脱出したのち星間探査機となり、

地球からの距離約201億kmの、星間空間を飛行中。

最遠距離の人工物であるそう。

ボイジャー2号は、太陽圏を脱出する過程にあり、

地球からの距離約165億kmの、太陽圏境界を飛行中。

いずれも、光速で約30~37時間かかる地点だ。

 

 

未知の領域に突入し、冒険をつづけるボイジャーは、

わたしたちひとりひとりの中にも、存在している。