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山陰の旅 鳥取編 

中国山地の北側に位置し 日本海に面して東西にひろがる山陰地方は、 古代にまでさかのぼる歴史をもち、 かつて出雲・石見・隠岐・伯耆・因幡と呼ばれた国々は 多くの神話の舞台となったことから、 神話の国とも謳われている。 島根から東へ、中海/なかうみ…

山陰の旅 島根編

冬の名残と春の陽気が交差する3月の上旬に 山陰の島根・鳥取へ小旅行をした。 島根の出雲大社・足立美術館・松江・美保神社、 鳥取の境港・倉吉・智頭宿・砂丘を巡り、 玉造と三朝の温泉に宿泊するという 駆け足のバス旅行だったが、 はじめて訪れた山陰地方…

深川のお不動さん

1月の終わりころ、ぎっくり腰を経験した。 朝起きしなに、物を取ろうと ほんのすこし前屈した瞬間に、激痛がはしった。 背中から腰にかけての鋭い痛みに、 しばらくの間、どうにもこうにも動けなかったが、 症状が落ちついてから、近所の整体院へ初診に伺う…

酒粕とパン

寒い時期には、個性豊かな各種の 新鮮な酒粕が手に入りやすいので、うれしい。 たとえば、鍋ものやスープに加えると、 なんとも味わいに奥行きがますようだし、 ご飯を炊くときに加えると、 つややかにふっくらと、 ほんのり甘く炊き上がるので、不思議だ。 …

映画の年2016

2016年は映画をよく観た。 数えてみると88本を観たようで、 年に数本という年もあることを考えると、 2016年は映画の年だった。 きっかけは、 自室にビデオデッキとブラウン管TVを設置し、 VHSを再生する環境を整えたことにある。 いくつかのどうしても観た…

クリスマス

クリスマスになると思い出すことがある。 社会人になりたての頃の12月の或る夜、 学生時代からの友人たちと集まり 鍋を囲んだことがあった。 当時、西荻窪に姉妹と同居していた友人宅に向かう道すがら、 買い出しの袋をさげて、賑やかな商店街を歩いていた。…

ローズマリー

ベランダのローズマリーを ひとまわり大きな鉢に植え替えた。 株分けから5年ほどたち、 どことなく元気がないようにみえたので 植え替えてみると、鉢の中でびっしりと とても窮屈そうに根を張っていた。 乾燥や寒さに強く、手のかからない ローズマリーの生…

りんご

今年もりんごの季節がやってきた。 毎年12月に入るころ、 群馬の月夜野から収穫したてのりんごが届く。 箱をあけると甘酸っぱいなんともよい香りだ。 今年は9月の長雨の影響で、 形がいびつであったり、色づきが不安定であったり、 ところどころ傷ついたりし…

江戸の蒸しそば

先日、アンテナショップ・ふくい南青山291で、 そろそろ新物に切り替わるタイミングであろう そば粉の在庫品が半額になっていたので、 丁度よいとばかりに購入し、 江戸時代の蒸しそばつくりにチャレンジした。 江戸時代初期頃に普及したといわるそば切りだ…

かぼす

9月の終わりに 大分から箱いっぱいのかぼすが届いた。 毎年、ポン酢や豆乳マヨネーズやドレッシングに、 マリネやミックスジュースやパスタにと大活躍しているが、 今年はじめて、はちみつ漬けを作った。 よく洗浄し、薄くスライスしたかぼずに はちみつを注…

もりとざる

蕎麦の「もり」と「ざる」の由来や違いには、 さまざまな事情が複雑に絡み合い現在に至る ひとくちには語りつくせぬストーリーがあるようだ。 蕎麦は、一説には日本では縄文時代から栽培され、 古くは「そばがき」や「そば焼き」として食べられ、 麺として食…

雨の9月

東京は 曇りや雨の多い、涼しい9月だった。 雨の日のしっとりとした静けさも心地よいが、 雨上がりの透明な空気を胸いっぱいに歩くのは とりわけ気持ちがいい。 太陽の光がきらきらと、水かさを増した隅田川に反射し、 傍らでハトは羽を広げて日干しをしてい…

六等星 

7月10日は参議院選挙の投票日だ。 選挙公報に目を通すものの、考えがまとまらない。 無性に、 手塚治虫の晩年の傑作「ブラックジャック」シリーズの 短編漫画「六等星」を読み返したくなった。 ある夏の夜、 ブラックジャックとピノコが花火大会を観覧してい…

梅酒つくり

梅雨どきの楽しみに、 旬をむかえた梅を梅酒用に仕込んだ。 バラ科サクラ属である梅の実の香りは、 同じバラ科でモモ属にあたる桃の香りと、 同じくバラ科でリンゴ属にあたるりんごの香りを併せたような 奥行きのある芳香で、触れていると気持ちよい。 梅の…

惑星地球

地球はおよそ 時速1666㎞/秒速460mで自転しながら、 時速10万㎞/秒速30㎞で太陽のまわりを公転しているという。 私たちは地上に存在しながらも その速度を体感することはないため事実を忘れがちだが、 ふとしたときに惑星の驚異的な運動を想像すると 地上…

火球

6月2日の22時すこし前に南西の空にみた 明るく大きな流れ星は火球/かきゅうといい、 その跡の飛行機雲のようなものは 流星痕/りゅうせいこんというそうだ。 日本では平均すると 月に数個程度の頻度で目撃されているという。 その夜は 同時刻にかなり多くの…

流れ星

昨夜22時すこし前、 風のある曇った南西の夜空に 不思議な光が流れ落ちるのをみた。 就寝前に軽くストレッチをした後 しばらく空を眺めるいつも通りの夜だったが、 比較的空の低い位置に、 かすかに青白く点滅しながら動く綺麗な光が目に入り、 しばらく見と…

広島と長崎

2016年5月27日夕方 伊勢志摩サミットのために来日していた アメリカのオバマ大統領が広島を訪れスピーチを行った。 翌日の新聞には その英語原文と日本語訳が掲載され、 日経、朝日、毎日の各紙の邦訳はそれぞれに魅力的で、 読み応えがあった。 歴史的に意…

太陽チャージャー

数か月前からソーラーチャージャーを使い始めた。 太陽光ではじめてi phoneを充電したときの感動は、 人類がはじめて火を発見したときの感動に 比べるべくはないにしても、ほんとうに新鮮な喜びだった。 あまねく降り注ぐ太陽の光のエネルギーを、 私たちの…

さくら

ベランダのさくらが開花した。 7年前の春に、花屋でみつけた枝ものの桜を、 植木鉢に挿し木した、小ぶりの樹木だ。 種名を啓翁桜/けいおうざくらといい、 毎年、淡いピンク色の花を楽しませてくれる。 啓翁桜は、 山形県の特産品として栽培されているが、 …

絹のコーヒーフィルター

絹のコーヒーフィルターで淹れたコーヒーが とても美味しかった。 家でドリップする際に、 紙のフィルターをきらしてしまったので、 代用できるものはと画策し、 はぎれのシルクで裁縫したのがきっかけだ。 ネル/フランネルや、ケナフなど、 フィルターによ…

春やさい

先日、春野菜の天ぷらを食べた。 旬をむかえた、 うど、菜の花、たらの芽、ふきのとう、新玉ねぎには、 独特の香りと苦みがあり、 今の時期ならではの、春の味わいだ。 季節のおくりものは なんてすばらしいのだろう。 土のなかで越冬した春野菜には、 アク…

チャイ

今年の冬は、チャイをつくってよく飲んだ。 紅茶に、数種類のスパイス、 クローブ、カルダモン、シナモン、ジンジャー、ペッパー に、 ローズヒップやレモングラスなどをその日の気分で加えて、 牛乳/豆乳とあわせて煮出す。 からだが温まり、ほっとする。 …

電力自由化

2016年4月から、電力の自由化がはじまる。 自由という言葉のもつ響きは、 なんて清々しいのだろう。 今までは選択する余地がなかったので、 お任せで、見方によっては楽でもあったが、 4月からはどうしようかと、 迷える幸せにあずかっている。 わたしたちひ…

小浜島の朝

数日滞在した、 沖縄・八重山諸島の小浜島。 7時21分の日の出にあわせて、 浜辺へむかう。 暗闇から、すこしづつ、ぼんやりと、 世界が浮かびあがってくる様は、神秘的だ。 朝やけの桃色と緋色の光が、 刻々とひろがり、変幻する。 時間を忘れるようなひとと…

八重山諸島 小浜島

沖縄県・八重山諸島の小浜島に、数日間滞在した。 八重山諸島は、沖縄本島から南西に約400km、 飛行機で約1時間の距離にある、 いくつもの有人・無人島からなる列島だ。 比較的大きな西表島や石垣島から、 竹富、小浜、新城、鳩間、黒島、 有人島では最南端…

ボイジャー

無人惑星探査機ボイジャーの旅立ちにあたり、 1977年6月、当時のカーター米大統領が発表した、 公式コメントのなかの一文。 「われわれはいつの日にか、現在直面している課題を解消し、 銀河文明の一員となることを期待する。」 未知の文明は、銀河のどこか…

たとえば

しょんぼり元気がないときは ボイジャーにのって宇宙を旅している、 ゴールデンレコードのことを考える。 未知の生命体への、地球からのメッセージ。 画像116枚・言語55種・音楽27曲・サウンド21音が、 冒険をつづけている。 なかでも、とくにすきなのは、 …

佐賀町日記

2016年になりました。 ふと文章を書きたくなりました。 東京江東区の佐賀町に住んでいます。 かつて一帯は海岸の干潟であったそうですが、 埋立地として開発され、1695年/元禄8年には、 その地形が肥前の佐賀湊に似ていることから、 佐賀町と命名されたとい…